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対 話
青い花 岡本 珪子
「ねえ おかあさん
どうして夜になるの？」
「お空がねむくなって目をつぶるからよ」
「お空もねむるの？」
「そうよ だって一日じゅう大きな空色の目をあけていたんだもん」
「ふーん」
「ねえ おかあさん
どうしてお星さまが出るの？」
「お空は少しこわがりやさんだからよ」
「くらくてこわいの？」
「そうよ だから神さまが灯りをくれたの」
「ふーん」
「ねえ おかあさん
どうして夜は静かなの？」
「お空が大きな大きな夢をみているからよ」
「毎晩みるの？」
「そうよ かけらにしてお空から寝てる子供たちに配るのよ」
「ふーん」
「ねえ おかあさん」
「なあに？」
「あのねえ あのねえ お空も夢をみておねしょするの？」
「そうよ 朝はお庭の葉っぱがぬれてるでしょ？」
「ふーん ああよかった」
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